白鳥と梢が付き合い始めて早2ヶ月。一見幸せなカップルだが、 白鳥には不満があった。何せ、まだキスすらしていないのだから。 「白鳥さん?どうしたんです?」 「えっ、!?い、いや、何でもないよっ!?」 「そう、ですか…それならいいんですけど…あっ!見てください!ネコですよ?」 「うん、本当だ。可愛いね…」 「はいっ!」専門学校に通う白鳥隆士。 いくら今まで女性とかかわった事が無かったとしても、健全な男子であることには変わりない。 この鳴滝荘に来てからというもの、部屋の壁が薄い事もあり、処理には十分気をつけているのだが、 周りには可愛くて美人な女の子達ばかり。さすがに自慰だけでは物足りなくなってきた。 「あ…もう暗くなってきてしまいましたね…お買い物に付き合わせてしまってすみません…」 「いや、気にしなくていいよ。梢ちゃんも疲れたでしょ?早く戻って休もう?」 「はい、そうですね!」 鳴滝荘に戻った二人は、自分の部屋へと戻っていった。 「ふう〜…………」 鞄を降ろし、一息つく白鳥。しかし、彼のそれは、明らかに疲れによるものではなく、一種の悩みからきたものだった。 「どうしたら梢ちゃんとHできるかなぁ…」 告白当時、彼は梢の事を純粋に愛していたし、今のままで幸せだった。 しかし、梢ののほほんとした性格が彼の妄想を駆り立て、脳内の願望が湧き上がってきてしまったのだ。 梢=性の対象としてしか、彼女を見る事が出来なくなってきてしまった。 「梢ちゃん…」 ここ毎日、白鳥はその妄想を膨らませ、彼女の写真をオカズに処理に励んでいた。 罪悪感など全く無い。ただ、今は自分の快楽に溺れる事が出来ればそれで良かった。 「ハァ…ハァ…」 部屋から激しい息遣いが聞こえてくる。 そこには、肉棒を掴んで上下に動かしている白鳥の姿があった。 「梢ちゃん、梢ちゃん、梢ちゃん、梢ちゃん、梢ちゃん、梢ちゃん、梢ちゃん、」 一心不乱に同じ言葉を繰り返す彼に、もはや理性は無い。 ただ今は、自分の欲求を満たす行為に耽るのみである。 「梢ちゃん、好きだ、梢ちゃん、好きだ、梢ちゃん、好きだ、梢ちゃん、好きだ、」 ガチャ 扉の開く音。 おかしい。 桃乃さん達は皆外出中のはず。誰も入ってくるはずがない。 そこには、今まで白鳥が呼び続けていた少女の姿があった。 目が合う二人。絶頂の寸前であった白鳥は、その姿を晒しながらも手だけは動き続けていた。 「あ、あの、わ、私っ…お腹空いていないかと思って、あの、お夜食を、その」 今、鳴滝荘には自分と彼女しかいない。 きっと彼女なら脅せば口外しないだろう。 自分の脳内で瞬時にそう判断した彼は、とっさに彼女を部屋に連れ込んだ。 「きゃあっ!」 身体を掴み、押し倒そうとする白鳥。必死で抵抗する梢。 「嫌ぁ!やめてください!離してっ!」 「梢ちゃんっ、僕好きなんだ、梢ちゃん好きなんだ」 もう理性も何も残っていない白鳥は、彼女を上から押さえつけ、無理やりに服を脱がし始めた。 「お願い…白鳥さん…もうやめて…」 泣きながら懇願する梢の姿は、いつも頭の中で彼女を犯していた白鳥にとってさらに興奮させる材料となってしまった。 今まで女性とまともな付き合いをした事が無かった為か、男女の交わりについては、歪んだ解釈をしていたのである。 強姦、という行為に興味があった白鳥だが、常識として考えて、そんな事が出来る訳も無く、また勇気も無かった。。 しかし、今は別。もう後には引けない。 「梢ちゃん、キスしていいよね?ね?」 「・・・・・っっ!!」 無理やりに唇を奪った白鳥。生まれて初めて口と口とで交わしたキスに、感動なんてものは感じられるはずもない。 舌を梢の口から出すと、ねっとりした唾液が彼女の顔にかかった。 今度はそれを、流した涙と一緒に拭いてやるかのように、梢の顔を無心で舐めまわす。 「ケホッ、ケホッ…嫌ぁ…嫌だぁ…」 まさか、自分がこんな可愛い娘の顔を舐めれるなんて、考えてもいなかった。 いや、考えてはいたが、実際に、現実としてはありえない事だ。 「梢ちゃん、今度はおっぱい見せてよ」 そう言って、彼女が着ている服をひっぺ換えし、ブラジャーもお構い無しに除けると、豊かな膨らみが露わになる。 「すごいよ…すごいよ梢ちゃん…」 自分の母親以外で初めて見た、女性の胸。それも自分が好きで好きで堪らなかった女の子の胸だ。