-------------- こねこねコネタ -------------- ある日の鳴滝荘。 「おはよう、梢ちゃん、朝美ちゃん」 白鳥隆士は眠りから覚め、朝食を取るために炊事場に来ていた。 そこにはすでに大家の蒼葉梢と住人の黒崎朝美が来ていた。 「おはようございます♪白鳥さんっ」 「お兄ちゃん、おはよう!」 いつもと変わらない朝食。 「あれ、他の皆は?」 「はい、桃乃さんと灰原さんはメガネ同盟関東支部の会議に街まで出てるそうです。」 「お母さんはまだ寝てるよ。」 「あと珠実ちゃんは部長さんと一緒に学校に行ったと思います。」 「へぇ、日曜日なのに皆頑張ってるなぁ。」 いつも通りの住人。 「ごちそうさま!お姉ちゃん!」 「うん、お粗末様♪」 だが 「ご馳走様、梢ちゃん。」 「はい♪」 確実に 「あ、お昼ご飯の材料がないや、お姉ちゃん、私お母さんを起こして買い物に行ってくるね!」 「うん♪気を付けてね」 「はーい!」 変わってゆく。 「(あれ・・・)」 ふとしたことに気づく隆士。 「(珠実ちゃんは学校・・桃乃さん、灰原さんも外・・・ 朝美ちゃんと沙代子さんもさっき買い物に行くって・・・ってことは!?) そう。今の鳴滝荘には梢と隆士の二人しかいないのだ。 「(何か・・はじめてかも・・梢ちゃんと鳴滝荘で二人きりって・・・)」 そう意識すると中々その考えを振り切れないものだ。 女の子と家の中で二人きり。しかも相手は自分の想い人だ。意識せずにはいられない。 「(・・・な、何か話し辛いな〜・・・)」 「・・・・・白鳥、さん。」 「ぅはぁいぃ!!」 思いがけない呼びかけに思わず過剰なリアクションを取る隆士。 「な、ななな、何かな?」 「その・・今日は・・二人っきり、ですね・・・」 「!!」 自分の思っていたことを見透かされたような梢の発言に固まる隆士。 「そ、そそそ、そそ、そう、だ、ねねね。」 まともに話せない。話せるわけが無い。隆士はそう思った。 「あの、白鳥さんは・・気づいていないかもしれませんが・・・私・・・」 「あ、あ、あ・・・」 ギギギ・・そんな音が聞こえてきそうなくらいのスピードで梢のほうを振り向く隆士。 「あ、あ・・!!」 振り向いた先にいたのは、来ている服をはだけさせ、隆士に近づいてくる梢だった。 「う、うわああああ!!!」 「白鳥さん・・・私・・・白鳥さんが好きです・・だから・・白鳥さんになら・・・」 「だだ、ダメだってーーー!!!」 「白鳥さんは・・・私のこと、嫌い・・・ですか?」 「え!?い、いや・・・嫌いじゃないし、むしろ好きって言うか・・・」 「本当ですか?嬉しい・・・白鳥さん・・・」 「梢ちゃん・・・・」 『ダメだよ、梢ちゃん・・・』 「どんな夢以下略です〜」 「なーんかお姉さん以下略だわよ〜」 「のう珠さんや。ワシャめっさ以下略だわよ〜」 「ほっほーう。一体以下略です〜」 アニメ『まほらば〜Heartful days〜』第9話『これくと』に続く・・・ あとがき地獄 通 くだらない思いつきで書いた。今では反省している。 読み終わったら声をそろえて叫ぼう。  夢 オ チ か Y O !!