---------------- 夕日に照らされて ---------------- ある晴れた日の朝。 「・・・今日は何しようかなぁ?課題は昨日のうちに終わらしたからなぁ・・・」 今日は日曜日なので当然学校も休み。とりあえず隆士はご飯を食べるために炊事場へ向かった。 「あ、おはようございます、白鳥さん」 「おはよう、お兄ちゃん!」 炊事場には蒼葉梢と黒崎朝美がいた。 「あれ?そういえば沙夜子さんは?」 いつも朝美の近くにいるはずの沙夜子がいない。 「お母さんなら昨日遅くまで一緒に内職してたからまだ寝てるよ」 「・・・そうなんだ」 (多分ほとんど朝美ちゃんがやったんだろうけど・・・) 「内職忙しいの?よかったら手伝おうか?」 「わ、わるいよせっかくの休みの日に」 「いいってどうせ今日は予定無いから」 「でも今日中には終わる量だから大丈夫だよ!!」 「そう?じゃぁ頑張ってね」 「うん、ありがとう!」 そう言って朝美は自分の部屋に戻っていった。 「梢ちゃんは今日はどうするの?」 「私は庭の掃除をしてますから何か用事があるときは呼んでくださいね♪」 そういって梢は玄関の方に歩いていった。 とりあえずご飯を食べたあと、隆士はすることもないので縁側に座っていた。 「ふぅ、ここに座っていると色々な事を思い出すなぁ・・・」 そう呟いて空を見上げた。太陽以外何も無いとてもいい天気だった。 隆士はそのまま目を閉じて色々な出来事を思い出す。 女装させられて隆子になったこと 梢に告白した事など・・・ 色々思い出しているうちにだんだん眠たくなってくる・・・ 「・・・・ん・・・さん・・白鳥さん」 「・・・・こ、梢ちゃん?」 隆士の目の前に梢の顔があったので少し驚いた。 いつの間にか寝てしまったようだ。日がだいぶ傾いてきている。 「こんな所で何してたんですか?」 「ここに来てから色々な事があったなぁって思い出していたんだよ。そしたらそのまま寝ちゃったんだよ」 「そうだったんですか。」 そう言いながら隆士の隣りに座る。 そのまましばらく沈黙が続く・・・・ いきなり梢が隆士に抱きついた。 「梢ちゃん?」 梢は隆士抱きつきながら話し始めた。 「・・・・最近よく夢を見るんです・・・  私は鳴滝荘にいるんですけどみんながいないんです・・・  どの部屋を探しても誰もいないから  仕方なく誰かが帰ってくるのを待ってるんですけど誰も帰ってこないんです・・・  それで泣きそうになってくるとそこでいつも目が覚めるんです・・・」 隆士は梢を強く抱きしめた。梢は泣いていたのだ。 思い出しながら話しているうちに悲しくなって涙がでてきたのだろう・・・ 「・・・梢ちゃん、大丈夫だよ・・・  みんなが梢ちゃんを置いてどこかに行くはずが無いじゃないか・・・  例えみんながいなくなるような事があっても僕は絶対梢ちゃんの傍にいるから・・・・」 梢の涙の量が更に多くなったような気がした。 しかし、それは悲しみの涙ではない・・・・ 「・・・白鳥さん」 「・・・梢ちゃん」 二人の顔の距離が縮まる・・・・ 夕日に照らされた影が今、一つに重なった・・・ おわり 699 名前: 696 [sage] 投稿日: 2005/05/25(水) 03:32:52 ID:OT9bs5Bg 初めて二次創作なるものを書きました 本当にすいません・・・ なんかキャラが全然違うような感じになってしまった・・・ 俺にはこんな事は無理だという事が改めてわかった・・・・