そしてシオンを咥えさせたまま、イリアを無理矢理四つん這いにさせると、己をイリアの襞に押し当てて、2、3度擦った。
「このまま挿れちゃいますから、力抜いて下さいね。」
イールズオーブァはイリアの尻をぐっと掴むと、そのまま中へと押し入った。
「んぐっ、んんっ…、……く…っは、…ぁん、んくぅ…」
「あーーー、凄くイイですね。あったかくて、締め付けも抜群です。」
奥まで到達した所で、暫くイリアの中を愉しんだ後、
「それじゃ、動きますね?」
と言って、ゆっくり出し入れを開始した。
「んぁ!?っ……く、んむぅ、んぐ……ぅあ……っは、んぅ」
喘ごうと口を放そうとするが、シオンがそれを許さなかった。少しでも口を離そう物なら、頭をグッ、と掴まれて、シオンの根元まで咥えさせられた。
「んふっ、…んぁ……んぅ、…む、んくぅ…」
漏れる吐息が、下半身からの衝撃に無意識のうち動く舌が、勝手にシオンへの愛撫となってしまう。
シオンの先端からどろどろと、白く粘り気のある液が流れ出て、イリアの顔を汚していく。
その量から、彼が限界の近くにある事を確かめると、イールズオーブァは腰を打ちつけるのを止めずに
「もうすぐ出るので、ちゃんと飲んであげなさいね?」
とイリアに教えた。そしてそのすぐ後に、シオンの精液が喉の奥に至るまで飛び散った。
「んぶっっ!!!」
ようやくシオンがイリアから離れる。
「……う、ぇ…、く、かはっ……はっ……うぁ」
激しく咳き込みながら、イリアはそれを吐き出した。ぱたぱた、と緑の上に白い雫が落ちていく。
「あ〜あ。いけませんねぇ、そんなにこぼして。飲んであげなさいって言ったのに………。
言いつけも聞けない人にはお仕置きが必要ですね。シオン、こっちへ来て手伝って下さい。」

シオンにそう命じると、自分はイリアとの結合は解かないで、四つん這いになったままのイリアの体の下に潜り込んだ。
「これはこれでいい眺めですね。」
そう言って垂れ下がっていた乳房を手に取る。もちろん、腰の動きは止めないまま。
「……、っぁ…、んぁ…あっ…や……ぁ、んっ…ぁ…ぁ、あ!?」
イリアの後ろに回ったシオンが、もう一つの穴にソレを押し付けた。
「そ、んなトコ……っ、やっ、…んんっ……!だ、めぇ………!!」
と懇願した所でやめてくれるハズもなく。
ぐにゅっ、と鈍い音がして、一気にシオンが入ってきた。そして二人から同時に揺さぶられる。
「うぁっ!?あっ…あぁっ……あっ、う、…ぁ、うあぁん!!!」
イリアは思わず絶叫した。
「イイですねぇ。そんな声が聞きたかった。」
イールズオーブァはイリアに軽く口付けてから、指に力を込めて顎を掴むと
「こうしてたら少しは女らしく見えますよ?」
と、冷たい眼差しと笑みで言い放った。
「あん、んっ…っや、んぁ、あっ、んぅ……んぁ…ぁ、あぁっ…」
「…聞いてます?」
イリアの頬を舐めた後、ちらっとイリアの顔を覗き込むと、一人納得した様子で
「…聞いてないと言うより、聞こえてないみたいですね。」
と呟いた。
「ま、いいでしょう。後少しだから頑張って下さいね?」
二人の動きがよりいっそう激しくなる。
「ボク、っも…こわれ…ちゃ………あ、ぁあっ、…っ、んぁあぁぁああぁあっっ!!!」
ビクン、と一際大きくイリアが跳ねた後、イリアの全身に熱い液が降り注いだ。

イリアは力無く大木に凭れ掛かっていた。
その全身には健康的な小麦色の素肌と乱れた衣服の区別無く、べっとりと液がへばりついている。
「本当はもうちょっと貴女で遊んでいたかったんですが……私も色々と忙しい身でしてね。至極残念ですが今日はこの辺で帰らせていただきます。」
イールズオーブァは汗と淫液で絡まったイリア髪の一束にキスをしながら言った。
「ではまた、お会いしましょうね?そうそう、くれぐれも風など引かないように、気をつけて下さい。」
イールズオーブァはにこやかに別れを告げると、シオンと共にいずこへと去ってしまった。


イリアは未だ大木に身を預けたまま、何も考えられずにいた。
否、何も考えたくなかった。

(このまま朝になって……)

(全部がユメだったらいいのに……)

虚ろな瞳から大粒の涙が知れずにあふれてくる。


傷ついた少女を、ただ金の月だけが、煩わしいくらいに明るく照らしていた。