「じゃあまず服を脱いで」
月明かりしか光源がない暗い部屋に声が響く。
その声に少し躊躇しながらも、ジェンドはゆっくりと服を脱ぎだす
夜は最初から最低限の肌着しか付けていないジェンドだ、
すぐに形の良い胸を片手で隠し、もう片手で下腹部を隠した健康的な褐色の肢体が暗闇に浮き上がる。
「ジェンド体隠しちゃダメだよ」
その声でジェンドは赤面しながら無意識に胸と下腹部を隠していた手をどけ、全身を晒す。
「相変わらずキレー♪」
「十六夜、その、・・・あんまりジロジロ見るな」
「なんで?ジェンドとってもキレイだよ?」
なんの邪気も無い、本当に無邪気な声にジェンドは更に顔に血が上るのを感じる。
「じゃあこっちに来て」

「あぁ・・・・・・」
吐息がジェンドの口から漏れる。いつも男勝りなジェンドが、
ベッドに横たわりかすかに震えながら十六夜の愛撫を受けている。
十六夜がまだ胸を隠そうとする手を押しどけて、乳房を揉みしだき、
乳首を指先でころがすと、ジェンドの体が跳ねるように反る。
「くぅ、十六夜、ダメだ。ふぁ・・・」
「でもジェンド気持ちよさそうだよ?」
十六夜の言葉どおり、ジェンドの秘所はすでに熱く疼いており、
その中に十六夜が指入れ掻き混ぜ始めるとたちまちピチャピチャと水音があふれ出す。
「あぅ、ふぁ・・・十六夜、もう・・・」
「なにジェンド?ちゃんと言ってくれないとわかんないよ?」
そう言いながらも十六夜の指は休まずジェンドの中を掻き混ぜ続ける。
「・・・ふ、んぁ!十六夜・・・欲しい・・・」
「ん、ジェンドってほんとにエッチだね」
十六夜は自身をジャンドの秘所にあてがうとゆっくりと腰を進め、
ある程度入ると一気に挿入し、勢いよく出し入れする。
秘所から背中を通じて体中に電流が走っていくような感覚に、
シーツを両手で思い切りつかみ、乳房を上下に震わせながらジェンドは耐えるが、
しかしそれも長くは続かない。
十六夜が動くたびに体中が跳ね上り、そのたびに快感が体内の奥底まで響き意識を溶かす。
「ふぁ、そんなに・・・くぅ!激し・・・ん!」
「そんなに気持ちいいの?もっとしてあげるね?」
「あ、あ、あああああぁ!」
さらに勢いを増した快感に耐え切れず、一瞬ジェンドの体がビクリと震えると、
すぐにグッタリとベッドに沈み込む。
「ジェンド?いっちゃったの?」
ぼんやりと荒い呼吸を繰り返しているジェンドに十六夜は顔を寄せキスをする。
「ふふ、いまのジェンド凄くカワイイ」
「!?十六夜?」
キスをし、再び挿入し腰を動かそうとする十六夜にジェンドは戸惑う。
「でも僕はまだいってないから、もうちょっとお願い」
「ちょ!まて・・・これ以上・・・んっ!ああぁ!」

「ジェンドぉゴメンナサイー」
「・・・壊れるかと思ったぞ・・・」
行為が終わって一息ついた後、同じベッドの上で顔を背けるジェンドに十六夜がすがりついて謝っていた。
「ジェンドが嫌がる事はもうしないから・・・」
「・・・別に、嫌じゃない」
「え?」
「その、なんだ、たまになら、いい」
赤面しながら言うジェンドに十六夜が抱きつく。
その十六夜をジェンドは優しく抱きしめながら髪をなでる。
「ん・・・」
暗い部屋の中で二人の唇がつながる。